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COLUMN

【トラウマ】PTSDってなに?-日常生活への影響と治療法について-【心的外傷後ストレス障害】

今回は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)についてご紹介します。

 「トラウマ」という言葉は日常的に使われていますが、「PTSD」と言う言葉はご存知ですか?どちらも長期に渡り生活に大きな影響を与えるものです。トラウマやPTSDについて理解を深め、やりたいことが我慢せず出来る生活を目指しましょう。

目次
1.PTSDとは
2.日常生活への影響
3.治療について
4.周りの人にできること
5.まとめ

1.PTSDとは

PTSDはPost Traumatic Stress Disorderの頭文字をとったもので日本語では、心的外傷後ストレス障害と言われています。命が危険にさらされる、深刻な怪我を負う、精神的な衝撃を受けることでトラウマ(心的外傷)となり、フラッシュバックや、気分の落ち込み、回避症状など様々な症状が現れます。

 また主に一度きりの強いトラウマ体験が原因となっているものを単回性PTSD、長期間にわたり繰り返しのトラウマ体験(例:虐待、DVなど)によって生じるものを複雑性PTSDと呼びます。

出典PTSDとは | 日本トラウマティック・ストレス学会

2.日常生活への影響

PTSDの症状には、フラッシュバック、トラウマに関わる場所や刺激を避ける回避症状、認知と気分がネガティブに変化する症状、刺激への過敏さなどが症状として挙げられます。具体的には、以下の様に体験されることがあります。

・不眠

ハッキリとはしないが(何らかの形でトラウマに関連する)悪夢を何度もみる、嫌な夢を見てすぐ目が覚める、中々寝付けない(過覚醒)

・感情の爆発

些細なきっかけで怒りが爆発してコントロールできなくなる、突然不安に襲われてじっとしていられない。(何らかのトリガーでフラッシュバックしている可能性)

・物忘れ、ぼーっとする

気が付いたら数時間経っていた、買った覚えがないものがカバンの中にある、言ったことを覚えていない。(解離が起こっている可能性)

・慢性的な疲労感

集中力は低下し、常に疲れを感じる。(また命の危険にさらされるのではないかと常に気を張っている過覚醒状態の可能性)

・自責の念、自信のなさ

人に迷惑をかけているのではないか、自分はダメな人間だ、上手くいくわけがない、幸せになれない。(自己否定的な認知の影響)

複雑性PTSDでは、本人や周囲もPTSDであることに気付かず日常生活や対人関係で困難感を抱えることもあります。働く力はあっても、PTSDの症状から就労継続が難しく、離職、転職を繰り返すことも少なくなりません。

3.治療について

PTSDには有効な治療法がいくつかあるので、ご紹介します。

・EMDR

EMDRとはEye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法の頭文字を取ったものです。PTSDに対して効果があると科学的に証明されている治療法です。特別なトレーニングを積んだセラピストが指を左右動かしたり、振動する機械を用いたりして左右交互に刺激を与えトラウマの処理をしていきます。効果的な方法ですが、トラウマ記憶の想起が必要なため、慎重に進める必要があります。

興味がある方は、以下の治療者リストをご参考になさってください。

EMDR治療者リスト | 日本EMDR学会

また、精神科医の杉山登志郎先生がEMDRを応用し両側性(左右交互)の刺激を用いたトラウマケアとしてTSプロトコールを開発されています。こちらは、トラウマ記憶の想起の必要はなく、手で腹・鎖骨・首・こめかみを順番にぱたぱたとタッピングしていきます。YouTubeでも観ることができるので興味のある方は一度調べてみて下さい。

・SE™療法(Somatic Experiencing®)

SE(エスイー)は、トラウマ体験により神経系に蓄積された過剰なエネルギーにアプローチすることでトラウマを処理する身体思考のトラウマ療法です。体の感覚を使ってトラウマを再処理します。こちらもトレーニングを受けたセラピストしか実施することが出来ませんので、ご注意ください。

SEPをさがす | SEJapan

・認知処理療法

認知処理療法はPTSDの症状とそれに伴って起こる抑うつ、罪悪感に対して行われる心理療法で認知行動療法の一つです。トラウマ体験にまつわる感情処理を促進することで、PTSDの症状を軽減します。

 このほかにも様々な治療法がありますが、一番大切なのはトレーニングを受けたセラピストと出会うことです。まずは精神科やメンタルクリニックで相談し、信頼できるセラピストを紹介してもらうと安心でしょう。

4.周りの人にできること

PTSDに苦しむ人は案外身近にいるかもしれません。しかし、PTSDがあることは他者の目からは見えず、本人も訴えることが難しいことも少なくありません。そこで、トラウマインフォームドケアについて知っておくと良いでしょう。

トラウマインフォームドケアとは、トラウマについて正しい知識をもち、適切な対応をすることです。トラウマやPTSDについて理解すること、症状が現れていることに気付けるようになること、トラウマへの配慮を実践すること、再体験を避けられるようにすることを目指します。

子供向けに作成されたものですが、後半に家族の対応について書かれています。興味がある方は是非ご覧ください。

ころとからだのケア~こころが傷ついたときのために

第2 版国立成育医療研究センターこころの診療部 発行

1_1kokorotokarada.pdf

5.まとめ

いかがでしたか?PTSDは生活に大きな影響を与える障害です。周囲の方の理解や適切なケアによって回復していきます。ワンモアでは、ケア後の社会復帰をサポートしています。安全にゆっくりと、社会復帰へと進んでいきませんか?興味がある方は、下記URLより、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ – 就労移行支援と企業向けメンタルヘルスサービスを提供しています – ワンモア (1more.jp)

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